デニム加工が施されたテンセルコットン地のジレベストに、中央から長さを付け足しロングコートかの様に演出されている。バックのセンターベンツはかなり深めに入れられていて歩いたとき風になびくような動きが出て綺麗なAラインシルエットが形成されるんだ。グラムロックでパンキッシュなスタイルを得意とする彼女にしか作り出せないハードモードな世界観だ。
それで誰なんだよこんなイカした服を作るデザイナーは...だって?その名もリーヴ•ヴァンゴープだ。聴き慣れない名前かもしれないが87年にアントワープ王立芸術学院を卒業したデザイナーで、数々のメーカーを転々とした後に皮素材を中心としたアクセサリーデザインをしていた。その後も95年にメンズと97年はレディースに着手し、彼女独自の世界観でカルト的な人気を博したブランドなんだ。彼女のデザインは黒と皮素材を基調とし、ネガティヴなオーラをアグレッシブなエネルギーへ変換しテクスチャーに織り込んだクリエイションが特徴。
そして、彼女の思うままにアレンジする即興性が要だ。とはいっても、即興性でもロックやパンクのアーティストのスタイルを模範する事ではなくって、サウンド(音楽)そのものからインスパイアされていることが1番の原動力になっている。でも、彼女のルーツは音楽だけじゃ無い。デヴィッド・リンチに影響受け、映画の道を志していた過去があって、2年間映画製作勉強をした後アントワープ王立美術学院へ入学している。そういったこともあって、99年に行われたショーでは照明や音楽にもデヴィッド・リンチのスタイルに傾倒していることも見てとれるんだ。彼女のクリエイティビティの核は音楽、映画などのエレメントが混ざり合って構成されている。常にマルチな視点でモードを見つめ、熟考してきた彼女であるからこそ実現したデザインだと思っているよ。

肩幅40cm
身幅46cm
着丈158cm

MADE IN BELGIUM

Lieve Van Gorp Denim Return

¥120,000価格